水剤分注機
水剤分注機はどのように選べば良いのでしょうか。導入するメリットや選定ポイント、水剤分注機を扱っているおすすめメーカー、各メーカーの製品の特徴など、詳しくご紹介します。
水剤分注機メーカーをご紹介
水剤分注機は現在2社のメーカーが取り扱っています。それぞれのメーカーの特徴や機能を見ていきましょう。

- くれよん薬局
- ファイングループ
- かえで薬局
- 水剤分注機miniAQUA-zero
湯山の水剤分注機について詳しく紹介

https://www.yuyama.co.jp/product/products/liquid.html
誰でも簡単に扱えるゼロモードを搭載!
湯山の水剤分注機miniAQUA-zeroの特徴は、簡単に扱える操作を実現していることです。水剤の分注はラベルを貼って投薬瓶をセットするだけの2ステップで完了。新たにzeroモードが搭載されたことにより、処方内容に合わせてQRコードの自動発行と読み取りをマシンが行ってくれます。これによって、薬学的知見のないスタッフでも操作ができて、ヒューマンエラーの発生も防ぐことができます。
撹拌や希釈調剤も自動で行える
自動撹拌機能が搭載されているので、沈殿しやすい水剤にも対応できます。薬品ボトルは逆さまの状態で水剤を払い出すタイプなので、薬液を最後の一滴まで使えるのも嬉しい点です。その他にも、水や賦形剤の希釈調剤が自動で行えたり、加水ボタンを押せば手動で分量の微調節をすることもできます。
調剤過誤を防止する機能も充実!
水剤の充填時には元瓶と専用キャップのバーコードを自動照合してくれるので、調剤過誤をしっかりと防止できます。また、レポート出力機能も搭載されており、一目でマシンの使用状況を確認できます。搭載薬品を選ぶ際にも活用できるでしょう。

- トマト調剤薬局応神店
- トマト調剤薬局坂野店
- すずらん調剤薬局
- LiQ~ model S
タカゾノの水剤分注機について詳しく紹介

https://www.takazono.co.jp/products/suizaiteiryo_bunpouki/
多機能なタッチパネルで水剤業務を効率化!
タカゾノのLiQ~modelSは、大型タッチパネルが搭載された多機能な水剤分注機です。処方内容の確認や分注作業の細かな設定を、視認性に優れたタッチパネルで行うことができます。1回の服用量に合わせて水や単シロップなどを加える自動賦形にも対応しています。
ワンタッチで複数水剤の分注も
可能
マシンには最大10本の水剤をセットすることが可能です。沈殿しやすい水剤も、自動撹拌機能によって分離や沈殿を防いでくれます。また、「セット処方」として投薬頻度の高い水剤を登録することで、複数水剤の分注をワンタッチで行えるのが便利です。
上位接続でフレキシブルな運用ができる
LiQ~modelSの特徴のひとつが、レセプトコンピューターとの接続ができることです。使用水剤量の集計や出力もスムーズに行えますし、日数分割テーブルなど、多彩な処方解析機能も利用することができます。使用環境に合わせたフレキシブルな運用ができるでしょう。
水剤分注機を導入する
メリット
水剤分注機とは、水剤を自動的に抽出できる機器のことです。水剤業務はスキルの高い薬剤師でも、時間短縮が特に難しいといわれる業務のひとつです。水剤分注機を導入することで、水剤の計量からラベル貼りまでの水剤業務を自動化できるため、調剤スピードが飛躍的に向上し、薬剤師の負担を軽減することができます。
また、マシンによっては抽出結果や使用量の帳票印字などもできるので、作った薬のチェックが容易にできるようになり、調剤過誤の防止にも役立ちます。業務にゆとりが生まれることで、患者の待ち時間を減らせるのも大きなメリットです。
手作業と違い、処方内容に合わせて機械で正確かつスピーディーに分注できることから、最近は水剤分注機を導入する調剤薬局が増えています。
水剤分注機はこんな調剤薬局におすすめ
- もっと簡単に短時間で水剤業務を行いたい
- 水剤の調剤過誤を防ぎたい
- 患者の待ち時間を減らしたい
- 業務を効率化し、患者に薬の説明をしっかり行いたい
水剤分注機の選定ポイント
水剤分注機を選ぶ際は価格のほかに機能性や操作性をチェックし、薬局の規模に合ったマシンを選ぶことが大切です。マシンには薬を入れるカセットが搭載されているので、事前に何品目の水薬を収容できるか確認しておきましょう。