薬剤師の残業を減らすには?対策方法を紹介
処方箋枚数がいつもより多かったり、急な欠員が出てしまったりした場合、残業が発生してしまうこともあるでしょう。しかしあまりにも残業が多い場合、何かしらの対策を講じる必要があります。このページでは、調剤薬局の薬剤師の残業が多い理由や、残業を減らしたい場合の対処法について解説します。
調剤薬局の薬剤師の残業が多い理由とは

調剤薬局は営業時間が決められています。しかし、連携する医療機関の診療が長引いたり、閉店間際に来店する患者に対応したりすることで残業が発生することがあります。かかりつけ薬剤師として患者からコールがあったり、在宅の対応や薬歴の入力が溜まっている場合も残業の原因となるでしょう。
また、薬剤師は多くの薬剤の知識を身に付けていなければなりません。新薬が出れば薬局で取り扱う薬剤の変更や、副作用の報告があれば添付文書の改定が必要な場合もあります。必要に応じた勤務時間外の勉強会への出席などを「残業」と捉えることもできるでしょう。
調剤薬局の薬剤師の残業を減らす方法
薬剤師の残業が多い理由はさまざまです。この中から問題を抽出し、対策を講じていく必要があります。ここでは、薬剤師の残業を減らす方法をご紹介します。
薬局の現状を見極める
まずはどのくらい残業があるのかを把握する必要があります。加えて職場すべての薬剤師が残業しているのか、それとも特定の時間帯に勤務している薬剤師に残業が多いのかなども調査してみましょう。現状を把握することで単に人手不足なのか、シフトを検討する必要があるのかなどの対策が見えてきます。
薬剤師のシフトを見直す
来店する患者が多い時間帯に合わせて勤務する薬剤師の数を増やすことも、残業を減らすポイントとなります。忙しい時間帯とそうでない時間帯、それぞれの時間帯に勤務する薬剤師の人数調整がうまくいくと、業務がスムーズに行えるようになります。その結果、残業を減らすことにつながると考えられるでしょう。
薬歴入力の負担を減らす
薬歴の入力は時間のかかる業務の一つです。薬歴は服薬指導後速やかに記載すべきものですが、忙しいと後回しになり結果的に残業になってしまうことも多いでしょう。
最近は業務効率化のためにICTツール「電子薬歴」を導入する薬局も多くなっています。このようなシステムを導入したり、よく使う文言はパソコンの「単語の登録」機能を使ったりすることで、入力の負担を減らせるでしょう。
また、薬歴入力に充てる時間をあらかじめ確保しておくことで、集中して作業ができるため残業の削減につながります。
薬剤の種類と数量にミスがないかを確認する鑑査業務を自動化する機器の導入

一包化監査装置を導入することで、画像やバーコードにより薬種や数量を識別できるようになり、調剤ミスの防止や業務効率化が図れます。
調剤薬局は営業時間が決まってはいるものの、連携している医療機関の診療が長引くことで残業が発生することも。また、かかりつけ薬剤師としての業務や在宅への対応、勉強会への出席などにより残業になってしまう場合もあります。残業を減らすためにはまず現状を把握し、シフトの見直しや時間のかかる業務の効率化を計ることが重要です。
また監査業務を自動化できる機器を導入することで、業務効率化が図れるでしょう。